東海書作家協会の沿線

書道隆盛の昨今、各地域にはそれぞれ多くの書道の流派や団体が在り、いずれの会派も勢力的に展覧会を中心にして活動しています。その中には全国規模で巨大な組織を構成し展開している有名な芸術団体や各新聞社を中心とした書団体など、ご存知の方も多いと思います。

我々書を愛する者として、この隆盛ぶりを歓迎する一方で中には、不透明な運営や入賞、入選に主目的を置いた所謂、競書大会方式の展覧会の在り方に疑問を感じている方も多いと思います。今や、このように様々に変化、発展し多様化している現在の書道界にあって、私共、東海書作家協会は平成7年春、愛知県内の書家五名が流派の垣根を超えて自主独立運営を基本とし合意、結成致しました。

立ち上げ当時の有志を「同人」とし横一線に並び運営に携わっています。主方針では、拡大路線を否とし、賞罰の無い会員相互の自由闊達な作品発表の場を設け、新時代の書家育成を視野に入れ活動しています。

平成7年6月、同人五人展「書同人凛展」開催(名古屋市民ギャラリー/20回展迄毎年開催)を皮切りに、翌年11月、総合展「第一回東海書作家協会展」を愛知県芸術文化センターで開催。令和五年、結成28年目を迎えました。

東海書作家協会の略歴

1995年 6月
第1回 書同人凛展【発起人・同人展】(名古屋市民ギャラリー栄)
2015年
第20回 書同人凛展【発起人・同人展】(名古屋市民ギャラリー栄) ※20年間毎年開催一旦終了
1996年 11月
第1回 東海書作家協会展【総合展・一般~学生選抜】(愛知芸術文化センター/アートスペース)
2004年
第9回 東海書作家協会展【総合展・一般~学生選抜】(愛知芸術文化センター/アートスペース)
2005年
第10回 東海書作家協会展【総合展・一般~学生選抜】(愛知県美術館ギャラリー)
2023年
第27回 東海書作家協会展【総合展・一般~学生選抜】(愛知県美術館ギャラリー)